信頼性向上のつもりが逆効果?社員情報公開が招く非常に高いセキュリティ上のリスク
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会社ホームページに従業員の顔写真と名前を掲載することの危険性とは
企業の信頼性向上や採用活動の一環として、会社ホームページに従業員の顔写真や氏名を掲載するケースは少なくありません。しかし近年、これらの情報が悪用され、成りすましメールや標的型詐欺に発展する事例が増えています。本記事では、従業員情報の公開がもたらすリスクと、企業として検討すべき対策について解説します。
なぜ従業員の顔写真と名前が狙われるのか
顔写真と氏名は、本人性を裏付ける非常に強力な情報です。これらが公開されていると、第三者が実在の社員になりすましてメールや電話を行うことが容易になります。特に、氏名、部署名、役職、生年月日などが併記されている場合、社内関係者や取引先を騙す材料として非常に悪用しやすい情報の源泉となります。
実際に起きている悪用パターン
公開された従業員情報は、さまざまな形で詐欺や不正行為に利用されています。代表的な例として、社員になりすましたビジネスメール詐欺や、SNSを使った接触、電話によるなりすましなどが挙げられます。一度情報が取得されると、長期間にわたって悪用される恐れがあります。
社員になりすましたメールによる社内攻撃
ホームページで確認した氏名や顔写真を使い、同僚や他部署に対して「社内連絡」を装ったメールが送信されるケースがあります。内容は資料共有や確認依頼など自然なものが多く、不審に思われにくい点が特徴です。
取引先を狙った信用悪用
実在する社員の情報を用いて、取引先へ連絡し、請求書の差し替えや振込先変更を依頼する詐欺も確認されています。顔写真付きで名前が一致しているため、取引先が信用してしまう危険があります。
代表者成りすまし・標的型攻撃との関係性
従業員情報の公開は、代表者成りすましメールや標的型攻撃の下準備として利用されることがあります。攻撃者は、公開情報をもとに社内の人間関係や役割分担を把握し、より精度の高い詐欺メールを作成します。その結果、被害が拡大しやすくなります。
顔写真と名前を公開することの具体的なリスク
従業員情報を公開することで、成りすまし被害だけでなく、個人への直接的な被害も発生する可能性があります。迷惑メールや不審な連絡が増えるだけでなく、SNSアカウントの特定やプライバシー侵害につながる恐れがあります。
従業員の名前と顔写真だけで可能になる悪用の一例
会社ホームページなどで公開されている「従業員の名前」と「顔写真」だけでも、第三者は想像以上に多くの悪用行為を行うことができます。まず典型的なのが、メールアカウントやチャットツールのアイコンに顔写真を設定し、実在の社員になりすました連絡を行う手口です。顔写真が一致していることで、受信者は疑いを持ちにくくなります。
さらに、顔写真と氏名が揃っていれば、社員証や身分証風の画像を偽造することも技術的には容易です。これにより、取引先へのなりすまし連絡、社内向けの虚偽指示、オンライン会議への不正参加など、被害は一気に広がります。近年は、これらの情報を組み合わせた標的型詐欺が増えており、公開された情報が「詐欺の素材」として長期間使い回される危険性があります。
掲載を担当・指示している人が、リスクを理解していない
重要なのは、公開している側が「これくらいなら大丈夫」と思っている情報こそが、攻撃者にとっては最も使いやすい材料になるという点です。従業員の名前と顔写真は、本人だけでなく会社全体の信用を悪用される入口になり得ることを、強く認識する必要があります。
企業として検討すべき対策
すべての従業員情報を無制限に公開するのではなく、掲載範囲を慎重に検討することが重要です。例えば、顔写真を使用しない、イニシャル表記にする、部署名や役職を詳細に記載しないなどの対応が考えられます。
本人同意とリスク説明の徹底
従業員情報を掲載する場合は、事前に本人の同意を得るだけでなく、想定されるリスクについても十分に説明する必要があります。形式的な同意だけでは、トラブルを防ぐことはできません。
定期的な見直しと削除対応
退職者や異動者の情報が残ったままになっているケースも少なくありません。定期的にホームページを確認し、不要な情報は速やかに削除する体制が求められます。
まとめ

従業員の顔写真と名前の掲載は、企業の信頼性向上につながる一方で、成りすまし詐欺や標的型攻撃のリスクを高める側面があります。公開のメリットだけでなく、悪用される可能性を前提に慎重な判断が必要です。
企業として情報公開の方針を見直し、従業員を守る視点での対策を講じることが、結果的に組織全体の安全性向上につながります。
参考外部リンク
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